ドッグフードに使用される保存料

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ドッグフードに使用される保存料

2009年、ペットフード安全法の施行により、ペットフードに入っている食品添加物はすべて表示することになりました。
着色料や酸化防止剤、香料などと並んで、保存料も表示対象です。保存料は、食品の腐敗を引き起こす微生物の増殖を抑える働きを持つ添加物の一種を指します。

ペットフード安全法で表示義務がある添加物は、厚生労働省が指定した食品添加物に準じて決まっています。
一般的な「保存料」としてあげられるのは、アンソクコウの樹皮に由来する「安息香酸」や、サケの白子から取り出した「しらこたん白抽出物」、ナナカマドの未成熟果汁からの「ソルビン酸」などです。
これらはいずれも天然由来ですが、現在は人工的に合成したものも使われています。

ドッグフードに入っている添加物はほかにもいろいろあります。
環境省が作成した広報資料「ペットフードの表示」では原材料表示に記載される添加物を大きく3つに分類しています。
一つ目の「栄養バランスを整える」添加物では、ビタミンやミネラル、アミノ酸が入っています。
次に来るのが「フードの品質を保つ」添加物です。
有害な微生物が水を使って増殖するのを防ぐ「保湿剤」や製品のpHを調整する「pH調整剤」、製品の油脂が劣化するのを防ぐ「酸化防止剤」が入ります。
さらに乳製品の分離を防ぐ「乳化剤」、そして「保存料」です。

最後の3つ目は、ドッグフードを「美しく、おいしくする」添加物で、とろみをつける「増粘安定剤」と「発色剤」、「着色料」、そしてふっくら感を保つ「膨張剤」が含まれます。
また、添加物の表示については、一部、用途と名称の併記が義務付けられ、例えば、「保存料(クエン酸Na)」のように記します。

なお、一部ですが、ペットフード安全法上使用量上限が決まっている添加物もあります。
欧米のペットフードの基準や、日本の食品添加物の規定と比べて、基準が甘いのではないか、という声も聞かれ、今後変更になる可能性も指摘されています。

「添加物」「保存料」と聞くと、愛犬の身体に悪い影響を与えるもの、と思いがちです。
しかし、天然由来の添加物もありますし、ドッグフードの劣化を抑える品質管理や、あっという間の腐敗を防ぐために必要なものもあるようにも思います。

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